父が57歳で食道がんで亡くなり 小生は現在その年を超えていますので、
がんにはとても関心があります。
最近 長尾先生の映画、本を読んでいます。
がんの花道 長尾 和宏, 藤野 邦夫(著)
2013年発行で 8年前の本ですが、最近観た映画 『けったいな町医者』、
『痛くない死に方』の平穏死(へいおんし)に関して がん患者を家族が
どの様に支えていけば良いか関わり方、うつ、お金の事も段階的に
わかりやすく 長尾 和宏先生と藤野 邦夫さんの対談形式で書かれていました。
平穏死(へいおんし)とは
末期の患者が延命治療を行わず、
自然のままに安らかな最期を迎えること。
長尾先生は 香川県生まれで 高校生の時 父を自殺で亡くされ
高校卒業後自動車組み立て会社で働いた事もあり、
アルバイトしながら 東京医科大学を卒業され 大阪大学で
勤務医を11年、阪神大震災後 1995年 兵庫県の尼崎市で長尾クリニックを
開業され、年中無休、24時間体制で在宅医療に従事されている
すごい、おもしろい、けったいな町医者です。
本も沢山書かれており、2012年7月 平穏死 10の条件が
12万部売れましたが、その印税(普通 本の10%)全額
出版社から振り込まれた日に 福島県の震災後時に寄付された
様です。
藤野 邦夫さんは 石川県生まれ 長尾先生の23歳年上、
早稲田大学卒業、出版社勤務後、翻訳家しながら、
がん患者の相談をボランティアでがん患者の相談に乗っていて、
医者より がん患者の事を知っている人で
壁面に塩を塗った部屋で温熱療法する施設が
長尾クリニックの近くにあり そこで初めて出会った様です。
この本の中に 長尾先生は慶應義塾大学医学部放射線科の近藤誠先生著書の本
『がんの早期発見、早期治療は意味がない』は絶対に
間違っていると書かれていました。
次は その事を書かれている
長尾先生、「近藤誠理論」のどこが間違っているのですか?を
読みたいと思っています。
この本を読んで 下記の事が気になりました。
日本人の2人の1人はがんになり、3人に1人はがんで亡くなっている。
即ち 3人に2人はがんで亡くなっていない。
がんの5年生存率は 部位によって異なり、生存率が高いのは
乳房、子宮、前立腺、甲状腺、低いのは 食道、肝臓、肺、胆のう、
胆管、腎臓等。
がんはステージⅣまであり、ステージⅡ、Ⅲは完治するか、
ガン死するかのどちらか。
がんは3人に1人は完治するが、3人に2人はステージⅣになり
死ぬのが現実。
ステージⅣの肺がんの人が抗がん剤治療を拒否し 4ヶ月
補中益気湯という漢方薬を飲んで 腫瘍マーカーが486から
38まで低下。 正常は5以下。
この本を読んで 抗がん剤は私が思っていた薬と違いました。
また 実際の例を出して書かれているので すごく良く分かりました。
最後は 今まで生きてきた本人の人生感、性格等で 本人、家族が
やめどきを考えるべきなので、色々知識を知った上で
決定すれば良いと感じました。
次は 長尾院長の本で良く出てくる 近藤誠先生の本も読んで見ようと
思っています。